Amazon出品アカウント閉鎖後、再取得と関連アカウントに関する考察
Amazonのアカウントが停止ではなく閉鎖されると、
再開は絶望的だと言われています。
再開するために努力するのは無駄なので、
別人として再取得するほうが良いです。
もちろん、アカウント閉鎖の要因が、アマゾンの規約や法令に違反していた場合などは、
新たにアカウントを取得して、再開しても、再度アカウントが閉鎖される可能性は高いし、
そういう意識で、商売をおこなっていくこと事態に問題があります。
ただ、濡れ衣や間違いによるアカウント削除のパターンもあるので、
誰にでも起こり得ることだとして、万が一、閉鎖されてしまった際の、
リスク管理、対策は練っておく必要があります。
ビジネスにおいて、安定はありえません。
アマゾンのようなプラットフォームを利用している場合は、
プラットフォームのルール変更により、
今まで問題なかったことがルール違反だと言われてしまうこともあります。
日本の法律が変わって、ビジネスモデルが根底から覆されることもありえます。
Amazonのアカウントが閉鎖された場合、再度アカウントを取得しても、
同一人物だと判定されると即座にアカウントを閉鎖されてしまいます。
次のようなメッセージが届きます。
Amazon.co.jpからの重要なお知らせ
平素はAmazon.co.jpをご利用いただき、ありがとうございます。
このたび、出品者様のアカウントをお調べしましたところ、以前当サイトにて、閉鎖いたしましたアカウントと関連があると判断しましたため、誠に勝手ながら、本アカウントにおいても同様に閉鎖させていただく運びとなりました。
………
「関連がある」と「判断」されると、
一切説明の機会も与えられず、アカウントは閉鎖されます。
関連があると判断されると、実際に関連があるかどうかにかかわらず、
出品アカウントは閉鎖されるということです。
Amazonでアカウントが閉鎖される理由
Amazonでアカウントが閉鎖される理由には、以下のようなものがあります。
並行輸入品またを正規品のページに出品。
偽物を出品。
同人、アダルト系商品を販売。
重複アカウントの存在が発覚する。
過去に閉鎖されたアカウントと関連付けられる。
今回は、関連アカウントに関して考えてみます。
関連アカウントと判断される可能性がある項目
関連アカウントと判断される可能性がある項目をリストアップしてみました。
- 名前
- 銀行口座
- クレジットカード
- 電話番号
- 住所
- インターネット回線
- パソコン
関連アカウントと判断する方法を推測してみました。
日本経済新聞の記事によると、2015年6月時点の、アマゾンの出店者は、
17万8千人だそうです。
なので、全てのアカウントを目視でチェックすることは不可能です。
プログラムで検知したものを確認するしかないでしょう。
可能なのは、
全てのアカウントの情報から重複するものを発見する方法と、
閉鎖されたアカウントと同一の情報を持つアカウントを検出する方法です。
アマゾンが保有している情報は、
セラーセントラル内では、以下の項目があります。
・出品者の情報
会社住所
運営責任者名
お問い合わせ先電話番号
カスタマーサービスのEメール
カスタマーサービス返信用Eメール
・銀行口座情報
・クレジットカード情報
新しくクレジットカード情報を入力した場合は、請求先住所が必要です。
・FBA納品元
・FBA返送先
さらに、出品者がセラーセントラルにログインしたり、
アマゾンからのメールを開封することで、以下の情報が
取得されていると言われています。
・接続元のIPアドレス
・クッキー等、ブラウザのキャッシュ
あくまでも、「関連があると判断される」と閉鎖されるという基準なので、
全く疑いのない状態にしておくのがベストでしょう。
以降、どのような情報により、「関連があると判断される」可能性があるのかについて、
考察してみます。
氏名、住所情報に関して
名前に関しては、どの程度チェックされているのかがわかりません。
銀行口座のカナ名やクレジットカードのアルファベットの名義が一致すると
調査対象になるようです。
漢字が異なれば良いのかどうかは不明です。
経験上、過去に閉鎖されたアカウントのカナ名、アルファベット名が入力されると
不審なアカウントとして、チェックされるようです。
関連があると判断されないためには、氏名、住所は完全に別のものにすべきです。
FBA納品元、返送先住所などは、
閉鎖アカウントとかぶらないのに越したことはありませんが、
なかなか難しい問題です。
銀行口座、クレジットカード情報に関して
銀行口座の名義のカナ名だけで、
同一人物であると判断するのは困難だと思われます。
銀行口座から住所が割り出せるとしたら、かなり問題だと思うので、
それはないと思います。
ただし、支店が近いから同一人物っぽいという判断はできそうです。
クレジットカードに関しては、初回の登録時はないのですが、
新しいカードを追加するときに、請求先住所を登録する欄があります。
ここに入力された住所がチェック対象になるのかどうかは不明です。
家族の名義でアカウントを再取得した場合は、
カード情報の住所が同じだったりするので、困りますね。
クレジット会社とつながりがある場合、
クレジットカード番号等の情報から住所がわかるのかもしれません。
通常は、クレジットカードで支払いをする場合に、請求先住所を入力することはありませんが、
セラーセントラルの画面に入力欄があるのは、かなり意味深ですね。
FBA納品元、返送元の住所に関して。
FBA納品元は発送代行業者を使っていれば同じということもありえますね。
だからといって同じでよいかと言われると微妙です。
調べれば、発送代行業者なのかどうかなんてわかりますから。
インターネット環境に関して
フリーのWi-fiスポットやレンタルオフィスの共用の無線LANでログインしたら、
アカウントが閉鎖したという情報もあります。
IPアドレスで判別するのは、かなり乱暴ですね。
通常、家庭のインターネット接続の場合、プロバイダの保有するIPアドレスが順次割り当てられるだけです。
ルーターの電源を切って、入れなおしたら、即座にIPアドレスはかわります。
固定IPとなっているのは、別途契約をして、毎月お金を支払っている場合です。
こちらにアクセスしてみると、現在のIPアドレスがわかります。
ルーターの電源を入れなおしてから、再度アクセスしてみてください。
変わっているはずです。
電源を入れなおさなくても、時々かわります。
頻度は、プロバイダやルーターの設定によるので、まちまちです。
ということで、閉鎖アカウントと同一IPでログインしたかどうかによって検知されるのは、
ある程度、近い時間に同じIPでログインしていた場合だと考えられます。
そうじゃないと、きりがないので。
同じパソコンかどうかの判別
同じパソコンだと、判断される原因として考えられるのが、
Webブラウザに残っているクッキーなどの履歴です。
こちらは、削除すれば問題無いでしょう。
削除のときに、いろいろオプションがあるので、
全て削除するようにしましょう。
MACアドレスは、通常ブラウザから取得することはできません。
Kindle for PCなどのアプリが入っていると、
そのアプリがMACアドレスを取得して
アマゾンに送るという方法は可能です。
そこまでやるとは思えませんが。。。
メールにWEBビーコンが仕込まれているかもしれないという話もあります。
その場合は、一応、メール内の画像を表示しない設定にしておくと良いです。
Gmailでは、画像を表示しない設定が可能です。
どの程度対処すればよいのか
推測ですが、アマゾンも何が何でも関連アカウントを見つけ出して、
閉鎖したいわけではないと思います。
何万人もいる出品者の中から、規約違反を犯す出品者を排除する必要があります。
過去に何らかの理由でアカウントを閉鎖された人は、
同じ行為をする可能性が高いという理由で、
関連アカウントを抽出するプログラムを作成しているのでしょう。
本当にまじめにルール違反をしている出品者を取り締まりたいのなら、
しっかり出品者と対話して、ビジネスパートナーとして、
協力するはずです。
現在のアマゾンは、そういうシステムではなく、多数の出品者を抱えたシステムを
効率的に管理することを再優先しているのでしょう。
だから、間違いや理不尽な理由によるアカウント閉鎖が後を絶たないのです。
ある程度対処したら、あとは運だと考えるしかないです。
アマゾン完全依存のビジネスで生きていこうとするのではなく、
販路の1つと考えて、ルールや運営方針、マーケットの特性に合わせて運営していくと良いです。
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